【起】 - クロマキーペイント [お絵かき]
「クロマキーペイント」とは、大阪のコンピュータクラブ NEWON が開発した、原色しか表示できないコンピュータで中間色を表現する手法です。
「クロマキー」とは元々映像業界用語で、特定の色彩(クロマ)をキーにして、その部分を別の映像と置き換えて合成することを言います。
クロマキーペイントでは、画像データの中の特定の色で塗られている部分だけを、タイリングによって擬似的な中間色に置き換えています。
NEWON が専門としていた FM-8 は日本で初めて(?)ペイントコマンドを BASIC に搭載したマシンですが、FM-8 のペイントは単色しか塗ることが出来ませんでした。
そこで考案されたのが上記の「クロマキーペイント」です。
これによって〔黒・青・赤・紫・緑・水色・黄色・白〕の8色だけしか表示できないグラフィックで
原色以外の色が表現できるようになりました。
特に鮮やかな肌色を表現できるようになった事が大きいです。
なぜ肌色かといえば、アニメに出てくる女の子を描きたかったからなんです。
まさに「必要は発明の母」ですね。
この「クロマキーペイント」マシン語ルーチンを、BASIC で書かれたエディタに組み込んで、最初の「お絵かきプログラム」ができました。 LINE、PAINT等のコマンドを使って画面上に絵を描き、コマンド・座標・色のデータを DATA文として画面に表示するだけの単純な仕組みでした。
ある程度描き終わると、リターンキーを押して表示された DATA文を取り込み、再度 RUN すると前回描いた内容が自動的に描画され、続きを描く事ができました。
これを繰り返すとプログラムが段々と自己増殖してゆく形で、描画データが蓄積されてゆきます。
絵を完成させ、DATA文だけを ASCII 形式で保存すると作業は完了です。
専用の描画プログラムに、この手順で作られたグラフィックデータを複数個登録したものが、「元祖美少女グラフィック」で取り上げたデモプログラムです。
一時期は大阪・日本橋辺りでは、どこへ行ってもこのデモが店頭でアイキャッチの役目をしていました。
この当時描かれた画像をサンプルとして載せておきます。
つづく…
「クロマキー」とは元々映像業界用語で、特定の色彩(クロマ)をキーにして、その部分を別の映像と置き換えて合成することを言います。
クロマキーペイントでは、画像データの中の特定の色で塗られている部分だけを、タイリングによって擬似的な中間色に置き換えています。
NEWON が専門としていた FM-8 は日本で初めて(?)ペイントコマンドを BASIC に搭載したマシンですが、FM-8 のペイントは単色しか塗ることが出来ませんでした。
そこで考案されたのが上記の「クロマキーペイント」です。
これによって〔黒・青・赤・紫・緑・水色・黄色・白〕の8色だけしか表示できないグラフィックで
原色以外の色が表現できるようになりました。
特に鮮やかな肌色を表現できるようになった事が大きいです。
なぜ肌色かといえば、アニメに出てくる女の子を描きたかったからなんです。
まさに「必要は発明の母」ですね。
この「クロマキーペイント」マシン語ルーチンを、BASIC で書かれたエディタに組み込んで、最初の「お絵かきプログラム」ができました。 LINE、PAINT等のコマンドを使って画面上に絵を描き、コマンド・座標・色のデータを DATA文として画面に表示するだけの単純な仕組みでした。
ある程度描き終わると、リターンキーを押して表示された DATA文を取り込み、再度 RUN すると前回描いた内容が自動的に描画され、続きを描く事ができました。
これを繰り返すとプログラムが段々と自己増殖してゆく形で、描画データが蓄積されてゆきます。
絵を完成させ、DATA文だけを ASCII 形式で保存すると作業は完了です。
専用の描画プログラムに、この手順で作られたグラフィックデータを複数個登録したものが、「元祖美少女グラフィック」で取り上げたデモプログラムです。
一時期は大阪・日本橋辺りでは、どこへ行ってもこのデモが店頭でアイキャッチの役目をしていました。
この当時描かれた画像をサンプルとして載せておきます。
つづく…
吾妻ひでお風の女の子に時代を感じますな。
さておき、タイルパターンで色を作るのが当たり前だった当時、家庭用コンピューターで1677万色同時発色できる環境は、夢見るどころか全く想像さえしませんでした。逆に今やタイルパターンがロストテクノロジーになってしまった感があります。
豊富な色を使えるようになった現在でも、絵描きさんからすれば、よく使うのは32色程度だとか(笑)
by 本名荒井 (2009-03-08 23:57)
どうも。
どこかのサイトで見たのですが、NEWONの方々はニノミヤを居場所にしていたとか・・・
もしかして、NEWONの はじめの2文字 "N"と"E"はNinomiya Electronics 的な由来だったりして・・・
すみません、ただの推測です。(笑)
by M_t (2009-03-09 10:15)
本名荒井さん、コメントありがとうございます。
>家庭用コンピューターで1677万色同時発色できる環境は、夢見るどころか全く想像さえしませんでした。
CG専用のシステムでは1677万色表示は既にありましたから技術的には可能だと知っていましたが、FM-77AVでの4096色にはショックを受けましたね。
20年前には、PC-98用にはフルカラー表示ボードが販売されてましたが、そこからDOS/Vでのフルカラー表示までは随分と時間が掛かったように思います。
by Thunderbolt (2009-03-10 00:10)
M_tさん、コメント & nice! ありがとうございます。
>NEWONの方々はニノミヤを居場所にしていたとか・・・
NEWONのメンバーではなかったので、詳しいことは分かりませんが、○○ピューター○○インとか○○電販とかが無くなってからはニノミヤが拠点になっていたのかもしれません。
NEWON は「BASIC MASTER Level III」のNEWON コマンドから取ったのだと思います。
NEWON メンバーではない私が書くのもおこがましいですが、なんせ、「We destroy the future!」が合言葉ですから、クラブ名としてはピッタリなんじゃないですか。
by Thunderbolt (2009-03-10 00:20)
NEWONとは、当初の活動の目的だった日立製コンピーユータにあった初期化コマンドと関係があるような・・・二宮とは特別なにも関係なかったはずです。このへんの話は、サイトに載せてありますので御覧ください。また、当時の会誌のスキャン、発掘した画像なども載せておりますので。
by mars@newon (2009-04-08 23:45)
mars@newonさん、コメントありがとうございます。
>日立製コンピーユータにあった初期化コマンドと関係があるような
やはり BM L3 の「NEWON」なんですね。
HILDAを懐かしく読ませていただきました。
NEWONメンバーの方は少ししか知らないのですが、
長谷○さんとか福○さんとかの懐かしい名前が…^^
NEWONメンバーの方からコメントを頂けるとは思っていなかったので驚きました。
なんせ古い話ばかりを載せておりますので、記憶違いや間違いがあるかと思いますが、ご指摘いただければ幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
by Thunderbolt (2009-04-09 17:15)