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エミュレータの進化形は… [雑記]

8 ビットの時代から見てきた者としては最近の CPU の性能には驚かされますが、理論上では 4.3 GHz のクロックだと 1 クロックで信号の進む距離はわずか 7 cm 弱ほどしかないという事実に唖然としてしまいました。(間違ってたらスミマセン)
これだと、チップ内のゲート遅延やマザーボード上の配線のとりまわし等を考慮すると、基板設計だと 0.1 mm 単位の精度(CPU 設計の場合どうなるのか見当も付きません)が要求されるおそろしくシビアな世界なのですね。

昔、某社でグラフィックボードを開発してた時、PLD でロジックを組んでいた同僚が「CPU からの信号を待って処理していたのでは間に合わない」と言っていたのを思い出しました。
解決手段は「複数の信号パターンを見て、次に起こる処理を推測してゲートを開閉する」のだそうです。




レトロPCとは関係のない話になってしまいましたが、もし将来 CPU の性能が飛躍的に向上すれば PC やゲームコンソールのエミュレータも今とは違う形へと進化するのではないでしょうか。

現在のエミュレータは、「完全なエミュレータ」ではないことがほとんどです。
CPU や インストラクションコードは公開されている資料も多く、ほぼ完全な形でエミュレートできていますが、周辺回路は信号タイミング等が未公開のため「シミュレーション」レベルであることが多いのです。

もし、CPU の性能が現在のン10倍程度にアップすればハードウェアロジック自体を完全にエミュレートする事が可能になるのではないかと期待しています。
その頃には、チップのタイミングチャートをどれだけ正確にエミュレートするかがトレンドになっているかもしれませんね。

エミュレータの「オプション」も現在よりも細かな設定ができるようになっているはずです。
「CPU の温度をエミュレートする」とか「純正品以外の RAM をエミュレートする」なんていうチェックボックスがあったりしたら嬉しい限りです(笑)
「チェックすると CPU の温度が上がると動作が不安定になります」とか「画面上の文字が時々化けます」…なんて面白いんじゃないでしょうか。
『あっ、熱暴走!』とかね。

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Thunderbolt

どらおさん、nice! ありがとうございます。
by Thunderbolt (2009-11-15 00:52) 

Thunderbolt

牛鳥庵。さん、nice! ありがとうございます。

by Thunderbolt (2009-11-16 03:27) 

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