スターウォーズ月間 [ネタ]
お知らせ
七月は「スターウォーズ月間」となるため、更新が滞る可能性は 98.71648562% です。
今も NHK BS-hi で「クローンウォーズ:season 1」放送中なので、これにて失礼。
「スターウォーズ」の情報は、こちらのリンクからどうぞ。
映画「スター・ウォーズ」一挙放送 (このページは重いので要注意)
NHKアニメワールド スター・ウォーズ/クローンウォーズ シーズン2
A long time ago ・・・ [ネタ]
「うーん、ずいぶんと昔のはなしじゃからのぉ」
青年を部屋に入れると老人はそう言った。
「覚えておられる範囲で構いませんから・・・」
「北海道が舞台になったゲームじゃったかなぁ」
老人は部屋の真ん中まで来て胡坐をかくと、青年にもこちらへ来るようにと手招きをした。
「ええ、それです」
青年はななめ前に座ると、視線の端で『録音』を選択した。
「資料にするために音声だけ取らせて下さい」
返事をする代わりに老人は軽く頷くと話を続けた。
「・・・当時は特殊なフォーマットを掛ける側と破る側が、熾烈な競争をしておった・・・」
「・・・」
「いかに特殊なフォーマットを作るかが、勝敗の分かれ目じゃった時もあるのう」
「特殊なフォーマットが進化するにしたがって、それを丸ごと真似する『コピーツール』も進化してきたんじゃ」
「いたちごっこですね」
「そうじゃ、凄まじい競争じゃった・・・」
「・・・」
「たしか、コンピュータクラブのメンバー二人が OS とプロテクトを担当したんじゃったなぁ」
少し上を見るような姿勢で、老人は話し始めた。
「当時、発売元の会社は南青山にあってなぁ、OS を担当した T は『週に一度しか帰らせてくれん』と愚痴をこぼしておった・・・。 まあ、そんな事はどうでもいいことじゃがな・・・」
青年は苦笑いをし、それに気付いた老人は話を継いだ。
「『プロテクト』の話じゃったな」
老人は咳払いを一つして話を続けた。
「プロテクト担当の H は可変抵抗を付けて回転速度を変えられるように改造したフロッピーディスクのドライブをクラブの開発室に持ち込んで色々と実験をしておった」
老人の言った『可変抵抗』という耳慣れない言葉に気を取られそうになりながらも、青年は話を聴くことに集中した。
「 H は『回転数プロテクト』というのを考えておってな。 通常の5インチフロッピーだと 256 バイトセクタフォーマットだと 16 個しかセクタが作れんのじゃが・・・」
老人は、話した内容を青年が理解しているかどうか確かめるように言葉を切った。
「・・・どうぞ、続けてください」
青年は次々と出てくる言葉の意味を老人に質問しようと思ったが、話の腰を折りそうな気がしてそう言った。
「回転数を落としてフォーマットすると、20 個ぐらいまで作ることが出来るんじゃ。 1 トラックに作成できるセクタ数が増えるとフロッピー全体の容量が増えるというのがミソじゃな」
「容量が増えるということと、プロテクトとはどう繋がるのですか?」
青年は質問した。
「改造していない市販のドライブだと 1 トラックに 16 セクタしか作れんから、容量の増えた分だけ余分にデータを書き込んでおけば、コピープロテクトになるということじゃ」
「市販のドライブで記録できる容量よりも多くのデータを入れておくということですか?」
「そうじゃ・・・なかなか飲み込みが速いのう」
思いがけなく褒められた事で青年は照れくさくなった。
「それじゃあ、その・・・えーと『回転数プロテクト』は大成功だった訳ですね?」
「いや、駄目じゃった」
「?」
「段々と高度になっていくプロテクトに対応するには、自動でコピーするタイプの『コピーツール』だと限界があってな・・・」
「製品ごとに『ファイラー』というクラック用のデータが販売されておったんじゃ」
「それじゃあ、その『ファイラー』で『回転数プロテクト』は破られてしまったのですね?」
「いや、『回転数プロテクト』以外にも特殊なフォーマットをするプロテクトを掛けてあったんじゃが、『ファイラー』はその特殊なフォーマット用じゃった」
「?」
青年はなんだか訳が分からなくなったが、老人の話の続きを期待して待った。
「『回転数プロテクト』用には、別のものが用意してあったんじゃ」
「!」
青年は身を乗り出した。
「取扱説明書とドーナツ状の厚紙が二枚『ファイラー』に同梱されておった」
「厚紙ですか・・・」
拍子抜けして、青年は元の位置へ座りなおした。
「そうじゃ」
「その厚紙でフロッピーの磁性体円盤のセンターホールを挟むようにして、ドライブにセットするんじゃ」
「それには、どのような効果があるのでしょうか?」
「ドライブの蓋を完全に閉めないようにするのがコツだそうじゃ」
「?」
「説明書にそう書いてあっただけで儂もよく知らんのじゃが、そうするとな、磁性体円盤がスリップして本来のスピンドルの回転よりも遅くなるそうじゃ」
「!・・・アナログ的な方法ですね」
「・・・そうじゃな・・・」
「回転速度を落とすというアナログ的な手法が、もっと原始的な『厚紙』に負けたんじゃ・・・」
老人に礼を言って外に出た青年は、乗って来た新型の電動バイクと左目に付けている HMD が自動的にリンクしたことを確かめると、運転モードを『エンジンモード』にセットした。
「昨日ダウンロードしたエンジンモードエミュレータは出来がいいな・・・」
アクセルを吹かすと、エキゾーストノートが青年の頭の中で響いた。
「・・・振動まで完璧だ」
そう言うと、バイクに跨りクラッチを『マニュアル』にセットしてギアを入れた。
「ヒュイーン」
小さな音を立てて専用レーンを走り出すと、次に尋ねる場所の地図が左目の視界に浮かび上がった。
「今日は、あと三人か・・・」
青年はそう考えながら、卒論のテーマに「磁性体メディアのコピープロテクト史」を選んだことを少し後悔し始めていた。
青年を部屋に入れると老人はそう言った。
「覚えておられる範囲で構いませんから・・・」
「北海道が舞台になったゲームじゃったかなぁ」
老人は部屋の真ん中まで来て胡坐をかくと、青年にもこちらへ来るようにと手招きをした。
「ええ、それです」
青年はななめ前に座ると、視線の端で『録音』を選択した。
「資料にするために音声だけ取らせて下さい」
返事をする代わりに老人は軽く頷くと話を続けた。
「・・・当時は特殊なフォーマットを掛ける側と破る側が、熾烈な競争をしておった・・・」
「・・・」
「いかに特殊なフォーマットを作るかが、勝敗の分かれ目じゃった時もあるのう」
「特殊なフォーマットが進化するにしたがって、それを丸ごと真似する『コピーツール』も進化してきたんじゃ」
「いたちごっこですね」
「そうじゃ、凄まじい競争じゃった・・・」
「・・・」
「たしか、コンピュータクラブのメンバー二人が OS とプロテクトを担当したんじゃったなぁ」
少し上を見るような姿勢で、老人は話し始めた。
「当時、発売元の会社は南青山にあってなぁ、OS を担当した T は『週に一度しか帰らせてくれん』と愚痴をこぼしておった・・・。 まあ、そんな事はどうでもいいことじゃがな・・・」
青年は苦笑いをし、それに気付いた老人は話を継いだ。
「『プロテクト』の話じゃったな」
老人は咳払いを一つして話を続けた。
「プロテクト担当の H は可変抵抗を付けて回転速度を変えられるように改造したフロッピーディスクのドライブをクラブの開発室に持ち込んで色々と実験をしておった」
老人の言った『可変抵抗』という耳慣れない言葉に気を取られそうになりながらも、青年は話を聴くことに集中した。
「 H は『回転数プロテクト』というのを考えておってな。 通常の5インチフロッピーだと 256 バイトセクタフォーマットだと 16 個しかセクタが作れんのじゃが・・・」
老人は、話した内容を青年が理解しているかどうか確かめるように言葉を切った。
「・・・どうぞ、続けてください」
青年は次々と出てくる言葉の意味を老人に質問しようと思ったが、話の腰を折りそうな気がしてそう言った。
「回転数を落としてフォーマットすると、20 個ぐらいまで作ることが出来るんじゃ。 1 トラックに作成できるセクタ数が増えるとフロッピー全体の容量が増えるというのがミソじゃな」
「容量が増えるということと、プロテクトとはどう繋がるのですか?」
青年は質問した。
「改造していない市販のドライブだと 1 トラックに 16 セクタしか作れんから、容量の増えた分だけ余分にデータを書き込んでおけば、コピープロテクトになるということじゃ」
「市販のドライブで記録できる容量よりも多くのデータを入れておくということですか?」
「そうじゃ・・・なかなか飲み込みが速いのう」
思いがけなく褒められた事で青年は照れくさくなった。
「それじゃあ、その・・・えーと『回転数プロテクト』は大成功だった訳ですね?」
「いや、駄目じゃった」
「?」
「段々と高度になっていくプロテクトに対応するには、自動でコピーするタイプの『コピーツール』だと限界があってな・・・」
「製品ごとに『ファイラー』というクラック用のデータが販売されておったんじゃ」
「それじゃあ、その『ファイラー』で『回転数プロテクト』は破られてしまったのですね?」
「いや、『回転数プロテクト』以外にも特殊なフォーマットをするプロテクトを掛けてあったんじゃが、『ファイラー』はその特殊なフォーマット用じゃった」
「?」
青年はなんだか訳が分からなくなったが、老人の話の続きを期待して待った。
「『回転数プロテクト』用には、別のものが用意してあったんじゃ」
「!」
青年は身を乗り出した。
「取扱説明書とドーナツ状の厚紙が二枚『ファイラー』に同梱されておった」
「厚紙ですか・・・」
拍子抜けして、青年は元の位置へ座りなおした。
「そうじゃ」
「その厚紙でフロッピーの磁性体円盤のセンターホールを挟むようにして、ドライブにセットするんじゃ」
「それには、どのような効果があるのでしょうか?」
「ドライブの蓋を完全に閉めないようにするのがコツだそうじゃ」
「?」
「説明書にそう書いてあっただけで儂もよく知らんのじゃが、そうするとな、磁性体円盤がスリップして本来のスピンドルの回転よりも遅くなるそうじゃ」
「!・・・アナログ的な方法ですね」
「・・・そうじゃな・・・」
「回転速度を落とすというアナログ的な手法が、もっと原始的な『厚紙』に負けたんじゃ・・・」
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老人に礼を言って外に出た青年は、乗って来た新型の電動バイクと左目に付けている HMD が自動的にリンクしたことを確かめると、運転モードを『エンジンモード』にセットした。
「昨日ダウンロードしたエンジンモードエミュレータは出来がいいな・・・」
アクセルを吹かすと、エキゾーストノートが青年の頭の中で響いた。
「・・・振動まで完璧だ」
そう言うと、バイクに跨りクラッチを『マニュアル』にセットしてギアを入れた。
「ヒュイーン」
小さな音を立てて専用レーンを走り出すと、次に尋ねる場所の地図が左目の視界に浮かび上がった。
「今日は、あと三人か・・・」
青年はそう考えながら、卒論のテーマに「磁性体メディアのコピープロテクト史」を選んだことを少し後悔し始めていた。
究極のディスクドライブを発売 !? [ネタ]
*この記事はネタですので、くれぐれも本気にしないようにお願いします。
8ビットパソコンユーザーの皆様へ
この度、KCB (Kyoto Chaos Brains) ではユーザーの皆様の声にお答えして、3インチから8インチまでのフロッピーディスクに対応する、マルチサイズフロッピードライブをエイプリルフール特価 99,800 円で発売いたします。
●特徴
各機種対応の接続アダプタを標準添付
各種サイズのディスクに対応するためのメディアアタプタを標準で添付
USB デバイスとして接続すれば、Windows/Macintosh/Unix のエミュレータ環境でも動作可能(接続アダプタは別売 ¥4,800)
各種フォーマット、各種プロテクトにも完全対応
4MB のキャッシュメモリを搭載
4GB のフラッシュメモリを搭載しているため、ディスクから読み込んだデータをファイルとして保存可能
●詳細
メディアの種類によって異なる記録密度やトラック幅等の差異をアダプタを介することで吸収し、1種類のドライブで多くの種類のメディアの読み書きに対応しました。
業務用のディスクアナライザで使用されている特殊ドライブを使用することにより、392トラック/インチ単位のトラック移動が可能です。これによって Apple II 等で使用される 1/2 トラックや1/4 トラックプロテクトにおいても完全なデータの読み取りを実現しています。
独自開発による CPLD と高速 CPU を搭載し、ファームウェアによる高速 FDC エミュレーションによって各種 FDC に完全対応しています。(FD1791系,MC6843系, µPD765系以外はオプション)
●対応機種
SHAMPOO NZ-80 シリーズ
NFC BC-8001/BC-8801 シリーズ
HIDACHI BASIC BUSTER シリーズ
HIMITSU HM-8/7/new7/77/77AV シリーズ
Couple Couple II シリーズ
タンデムライダージャック TRJ-80 シリーズ
Demmodore D-64 シリーズ
●仕様
サイズ: 55(W) × 245(D) × 275(T) mm
消費電力: 4W (書込時)、1W (待機時)
申し込み時には、必ず接続する機種とメディアタイプをご指定ください。
複数の機種で御使用の場合、2台目以上の接続アダプタは有料(¥12,800)となります。
複数のメディアタイプで御使用の場合、2個目以上のメディアアダプタは有料(¥9,800)となります。(QD アダプタ/スーパーディスクアダプタの場合は ¥12,800)
お問い合わせ/ご購入申し込み先
Kyoto Chaos Brains: 0120-XXX-XXX
技術的なお問い合わせ先
洗脳商会: 0120-YYY-YYY
*この記事はネタですので、くれぐれも本気にしないようにお願いします。
8ビットパソコンユーザーの皆様へ
この度、KCB (Kyoto Chaos Brains) ではユーザーの皆様の声にお答えして、3インチから8インチまでのフロッピーディスクに対応する、マルチサイズフロッピードライブをエイプリルフール特価 99,800 円で発売いたします。
●特徴
各機種対応の接続アダプタを標準添付
各種サイズのディスクに対応するためのメディアアタプタを標準で添付
USB デバイスとして接続すれば、Windows/Macintosh/Unix のエミュレータ環境でも動作可能(接続アダプタは別売 ¥4,800)
各種フォーマット、各種プロテクトにも完全対応
4MB のキャッシュメモリを搭載
4GB のフラッシュメモリを搭載しているため、ディスクから読み込んだデータをファイルとして保存可能
●詳細
メディアの種類によって異なる記録密度やトラック幅等の差異をアダプタを介することで吸収し、1種類のドライブで多くの種類のメディアの読み書きに対応しました。
業務用のディスクアナライザで使用されている特殊ドライブを使用することにより、392トラック/インチ単位のトラック移動が可能です。これによって Apple II 等で使用される 1/2 トラックや1/4 トラックプロテクトにおいても完全なデータの読み取りを実現しています。
独自開発による CPLD と高速 CPU を搭載し、ファームウェアによる高速 FDC エミュレーションによって各種 FDC に完全対応しています。(FD1791系,MC6843系, µPD765系以外はオプション)
●対応機種
SHAMPOO NZ-80 シリーズ
NFC BC-8001/BC-8801 シリーズ
HIDACHI BASIC BUSTER シリーズ
HIMITSU HM-8/7/new7/77/77AV シリーズ
Couple Couple II シリーズ
タンデムライダージャック TRJ-80 シリーズ
Demmodore D-64 シリーズ
●仕様
サイズ: 55(W) × 245(D) × 275(T) mm
消費電力: 4W (書込時)、1W (待機時)
申し込み時には、必ず接続する機種とメディアタイプをご指定ください。
複数の機種で御使用の場合、2台目以上の接続アダプタは有料(¥12,800)となります。
複数のメディアタイプで御使用の場合、2個目以上のメディアアダプタは有料(¥9,800)となります。(QD アダプタ/スーパーディスクアダプタの場合は ¥12,800)
お問い合わせ/ご購入申し込み先
Kyoto Chaos Brains: 0120-XXX-XXX
技術的なお問い合わせ先
洗脳商会: 0120-YYY-YYY
*この記事はネタですので、くれぐれも本気にしないようにお願いします。
フロッピーディスクで… [ネタ]
昔、月刊ASCII別冊のパロディ版Ah!SKIの中の記事に、「8インチドライブをリズムボックスに」というのがありましたが、20数年の時を経てそれを上回るモノが登場しました。
『フロッピーディスクで、スターウォーズ「帝国のテーマ」を演奏(動画)』
(WIRED VISION BLOGS)
見事に3.5インチドライブがインペリアルマーチを奏でています(笑)
♪帝国はとても強い~
戦艦はとてもデカイ~
ダースベーダーは強い黒い
トルーパーは弱い白い
デススターは丸い~
「エピソード5」公開の頃、下校中の小学生が勝手に歌詞をつけて歌っていたのを思い出しました。
昨日は「スター・ウォーズ・エピソード3 シスの復讐」が地上波初登場ということでしたので、便乗してみました。
『フロッピーディスクで、スターウォーズ「帝国のテーマ」を演奏(動画)』
(WIRED VISION BLOGS)
見事に3.5インチドライブがインペリアルマーチを奏でています(笑)
♪帝国はとても強い~
戦艦はとてもデカイ~
ダースベーダーは
トルーパーは
デススターは丸い~
「エピソード5」公開の頃、下校中の小学生が勝手に歌詞をつけて歌っていたのを思い出しました。
昨日は「スター・ウォーズ・エピソード3 シスの復讐」が地上波初登場ということでしたので、便乗してみました。