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エミュレータの進化形は… [雑記]

8 ビットの時代から見てきた者としては最近の CPU の性能には驚かされますが、理論上では 4.3 GHz のクロックだと 1 クロックで信号の進む距離はわずか 7 cm 弱ほどしかないという事実に唖然としてしまいました。(間違ってたらスミマセン)
これだと、チップ内のゲート遅延やマザーボード上の配線のとりまわし等を考慮すると、基板設計だと 0.1 mm 単位の精度(CPU 設計の場合どうなるのか見当も付きません)が要求されるおそろしくシビアな世界なのですね。

昔、某社でグラフィックボードを開発してた時、PLD でロジックを組んでいた同僚が「CPU からの信号を待って処理していたのでは間に合わない」と言っていたのを思い出しました。
解決手段は「複数の信号パターンを見て、次に起こる処理を推測してゲートを開閉する」のだそうです。




レトロPCとは関係のない話になってしまいましたが、もし将来 CPU の性能が飛躍的に向上すれば PC やゲームコンソールのエミュレータも今とは違う形へと進化するのではないでしょうか。

現在のエミュレータは、「完全なエミュレータ」ではないことがほとんどです。
CPU や インストラクションコードは公開されている資料も多く、ほぼ完全な形でエミュレートできていますが、周辺回路は信号タイミング等が未公開のため「シミュレーション」レベルであることが多いのです。

もし、CPU の性能が現在のン10倍程度にアップすればハードウェアロジック自体を完全にエミュレートする事が可能になるのではないかと期待しています。
その頃には、チップのタイミングチャートをどれだけ正確にエミュレートするかがトレンドになっているかもしれませんね。

エミュレータの「オプション」も現在よりも細かな設定ができるようになっているはずです。
「CPU の温度をエミュレートする」とか「純正品以外の RAM をエミュレートする」なんていうチェックボックスがあったりしたら嬉しい限りです(笑)
「チェックすると CPU の温度が上がると動作が不安定になります」とか「画面上の文字が時々化けます」…なんて面白いんじゃないでしょうか。
『あっ、熱暴走!』とかね。

久しぶりだ… [雑記]

本館のリニューアル作業が遅々として進まないので、息抜きに TL/1 を使って RCP のデモを作り始めたんですが………ハマってしまってます(苦笑)

本館サイトのリニューアル、コンテンツの更新、Dash-80 のバージョンアップ、DOS の作成、ブログの更新…等々、やらなきゃいけない事もやりたい事も「山盛り」なんですけどね。




TL/1 でプログラムを書いていたのは相当昔の事…。
当然、書式とかは完全に忘れてしまっているので、残っている数少ないソースを参考にして、ちまちまと作業しています。

KCB で独自拡張されている部分はネットで探しても分からないので、仕方なく TL/1-88G をディスアセンブル…。
いやぁ、M88 のデバグ環境のお陰で、拡張された関数やプロシージャ名が簡単に判明しました。
残る問題はパラメータ個数とその意味ですが、その辺は何度かソースを書き直してトライするしかないですね。




仕事でプログラムを組む事が無くなってから随分経つんですが、それ以来趣味で組む事も無くなってたので、プログラムを組むのって久しぶりなんです^^

電気店の店頭で初めて一から組んだモノがうまく動いた時の、あの感動を思い出してしまいました。

何かの偶然で良いモノができたら、こちらで公開しますので、お楽しみに。(永遠にボツの可能性もありますが…)

実現すれば、ダンプリストと格闘するだろな… [雑記]

国会図書館の本、ネット配信へ - 読売新聞 09/09/30(水)


レトロPC/レトロゲーム愛好者にとっては大変すばらしい話だと思うのですが、今年度予算では1968年までに受け入れたモノだけとか…。
一番読みたい1978年~1982年頃のモノは国会図書館にも揃ってないらしいので特に期待はしていないのですが、1985年辺りまでの「ASCII」「I/O」「LOGiN」「ベーマガ」「RAM」なんかは来年度中に公開してもらえませんかねぇ。

しかし、実際に実現したら「Project EGG」とかに影響ありますよね。
その辺の権利関係はどうなるんでしょうね。

2009年9月28日 [雑記]

@IT自分戦略研究所」の「自分戦略研究室」に連載されていた富田倫生氏の「パソコン創世記」の第1章が9月17日に第23回で完結しました。
現在は第2章が始まっていますが、第1章は、NECに新設されたマイクロコンピュータ販売部が、いかにして自社の半導体を売るかという命題に対して、TK-80 → COMPO BS → PC-8001 と、上層部の予想していなかった形で答えを出し、PC帝国を築いて行くかという内容です。

個人的には、こういう話、大好きです^^
「電子立国 日本の自叙伝」とかね…。


「青空文庫」に収録されている「パソコン創世記」が元になってますので、全編を通して読みたい方はこちらへ。


2009年9月28日は、NEC から PC-8001 が発売されて30周年目にあたる記念日だったので、一日遅れですが何か関連あるネタということで…^^;

タグ:PC-8001

思い起こせば… [雑記]

パソコンと出会うよりもはるか昔、幼稚園に通っていた頃の一番の楽しみと言えば、年に2回ほど連れて行ってもらえるデパートの屋上。
そこには、10円硬貨を入れると動く「乗り物」とか、売店の「噴水型ジュース自販機」とか、魔力にも似た力で幼児を惹きつける「娯楽」が揃っていました。

そこには「お目当て」があって、親が『パトカーの乗り物があるよ』と言っても知らん振りして、一目散に向かうのは「潜望鏡ゲーム」。
(正式な名前は覚えてません T_T)

超大型の筐体で、潜望鏡が横に5~6台並んで据え付けてあり、前方には大海原を表現したジオラマ風の海が広がり、一番奥の右端から敵の戦艦が現れ左端へと消えて行く仕掛けでした。
潜望鏡で狙いを付けて発射ボタンを押すと、半透明のジオラマの下を魚雷を模したランプが走って行き、命中すると赤い光/轟音と共に敵戦艦が沈没するという、その迫力にワクワクしたものです。

思い起こせば、これが人生で初めての電気的な「ゲーム」との出会いだったのだと思います。




時は流れて、中学生時代。

本屋で立ち読みする「ラ製(ラジオの製作)」や「トラ技(トランジスタ技術)」には、ワンボードマイコンの広告が目に付くようになり、1~2年前から始まった「電子おもちゃ」や「テレビベーダー」等のブームはまだまだ続きそうな勢いでした。
欲しかったんですけど、買って貰えませんでした…「テレビテニス」。




高校生時代。

クラブ活動や生徒会活動で忙しく過ごしていたある日、行きつけの本屋で目に留まったのが「マイコンでルービックキューブを」のキャッチコピー。
その雑誌「I/O」の 1980 年 10 月号こそが、未だに抜け出せない(笑)パソコンとのファーストコンタクトでした。

その頃良くやったゲームといえば…

ALIEN PART2 (PC-8001)(1981)(Kogakusha)
ALIEN PART2 (PC-8001)(1981)(Kogakusha)

BUG FIRE! (PC-8001)(1981)(Kogakusha)
BUG FIRE! (PC-8001)(1981)(Kogakusha)

CRAZY CLIMBER (PC-8001)(1981)(Kogakusha)
CRAZY CLIMBER (PC-8001)(1981)(Kogakusha)

SPACE MOUSE (PC-8001)(1981)(Kogakusha)
SPACE MOUSE (PC-8001)(1981)(Kogakusha)

NEW RALLY-X (PC-8001)(1981)(Kogakusha)
NEW RALLY-X (PC-8001)(1981)(Kogakusha)

Special thanks to ENRI さん


あんなに夢中になった「パックマン (PC-8001)(1981)(Kogakusha)」が見つからないのは何故? T_T


「I/O」に掲載されていたゲームは、友人がお年玉で購入した PC-8001 で良く遊びました。
学校帰りに数人で家へ押しかけて、ワイワイとやっていましたね。...( = =) 遠い目
あの頃は、まさか自分がゲームを作る側になるとは考えもせず、純粋にゲームを楽しんでいました。




現在、PS3 や DSi 等で発売されているゲームが「料理のフルコース」だとすれば、当時のゲームは100円玉を握り締めて買いに走った「たこ焼き」程度でしょうが、「たこ焼き」には「たこ焼き」の良さがあるのだと、久々にプレイしてみて実感しました。

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